宵々々山と宵々山、宵山。京都・祇園祭の前夜祭は、3日間あり、たくさんの人でにぎわいます。では、どの日に行くのが一番いいでしょうか?
祇園祭・宵山
京都の祇園祭は宵山(前夜祭)で癒やされる
でご紹介した宵山。
その宵山に行くと、夕暮れから夜への
空のグラデーション。
きらびやかな山鉾の飾り。
山鉾を囲む提灯の灯り。
屋台からの煙といい匂い。
五感を刺激する要素満載で、
「これぞお祭り!」と、
お祭りに来た実感が
最高潮に達します。
宵山の夜と山鉾巡行の昼を
セットにして思い出にするのが、
旅の心得かもしれません。

宵山はいつ行く?
とはいえ、宵山は3日間あります。
どの日に行くのがいいのか。
「山鉾巡行の前日から
京都入りするから『宵山』ね」。
普通はそうなるかもしれませんが、
あえて宵々々山をおすすめします。
それは以下のようなことを
鑑みてのことです。

①ゆっくり歩ける・ゆっくり見られる
宵山の京都は、このときばかりは、
歩行者天国。
しかも、一方通行。
宵々山や宵山は、狭い通りに
たくさんの人が通るので、
押し合いへし合いで歩きます。
山鉾の横にたどり着いても、
「立ち止まらないでください」の
アナウンスに促されて、
写真を撮ることもままならず、
そのまま人に押されて進むだけ。
しかし、宵々々山は、
歩行者天国、ありません。
四条通も普通に車が走っていますが、
歩道はそこまで混んでいません。
人の流れに、
心地よく身を委ねて歩けます。

そんな感じで、ゆっくり歩いて山鉾見物。
四条通に飾られた大きな山鉾も
足を止めて撮影することができます。
人もそこそこいますので、
お祭り気分は十分に堪能できます。
②山鉾にゆっくり乗ることができる
宵山では、大きな山鉾、
お囃子を奏でる人たちを
乗せられるサイズでは、
飾っている山鉾に乗り込めて、
山鉾見学ができます。

山鉾には、月を目指す
ロケットの搭乗口のように、
お家や建物から「アクセスアーム」や
「搭乗橋」と言うのでしょうか、
そんな橋がかかっていて、
そこを通って乗り込みます。

でも、この山鉾見学、
むちゃ混みです。
人気のある山鉾は、
テーマパークのアトラクション同様に、
そうとう待たなくてはなりません。

しかし、宵々々山だと、
そんなに並ばなくてすみそうです。
すぐに乗り込めるとは
言い切れませんが、
ほどほどの混み具合。
日が暮れてゆくグラデーションの中で
搭乗を待つのも乙なものです。

ただし、屋台「なし」
いいことだらけなのかと思われると、
そこは少し引っかかると言いますか、
正直におはなししなくちゃ
いけないこともあります。
「屋台」は、出ていません。
宵々山と宵山には、
東西の通りにあたる
三条通と四条通の間の
南北の通りである烏丸通の両端に
びっしりと屋台が出ます。
しかし、屋台は宵々山からと
決まっているようで、
宵々々山にはありません。
「屋台がなければお祭りじゃない」
って方は、ご注意。
③老舗とファストフードのおもてなし
「じゃあ、食べたり飲んだりする
楽しみはないの?」と聞かれたら、
それは「No!」
いろいろな通りに面したお店、
ファストフードや老舗が
店先に簡易販売所を用意して、
夏の夜を満たしてくれます。
たとえば京都で有名な前田珈琲。
お店の前でかき氷を売ってます。

テイクアウトは700円。
お店の中で食べるかき氷は、1,000円。

量の違い(小豆も)はありますが、
ものはお店の中と同じ。
気軽に口に入れられます。
一通り揃っていてほどほどの賑わい
『祇園祭の宵山は子どもたちの歌声に
癒やされる ♪どーですか~
どーですか~♪』の回で紹介した
子どもたちのわらべ歌も聞けますし、
ちまきをはじめ、
各山鉾のグッズも売っていますし、
コンチキチンのお囃子も
いたるところで聞こえます。

これらのことを一通り
じっくりこなしてから
宵々山や宵山に行くのはどうでしょう。
宵々山や宵山に行ったときは、
人混みに抗うことはせず、
ただ流れに身を任せて歩きます。
主要イベントは宵々々山で
すませているので、
「あれをしなくちゃいけない」
という焦りもなく、
ただただ、前夜祭の賑わいに
浸っていられます。


京都の滞在時間に
制約があるかもしれませんが、
できれば、宵々々山に
訪れてみてください。
前夜祭に行ったことが
ある人でも、
また違った角度で
前夜祭が楽しめます。
ふらりと京都へ旅したくなったら、
かちっと押してください。

