祇園祭のメインイベントは「山鉾巡行」ですが、その前に行われる宵山(前夜祭)で心癒やしてください。日が暮れるとともに山鉾の提灯が心を温めてくれます。
山鉾巡行だけじゃもったいない
祇園祭のメインイベント、
豪華な織物や装飾で美しく飾られた
「山鉾」と呼ばれる山車(だし)が
京都の街中を進行する「山鉾巡行」は
華やかに行われ、多くの人で賑わいます。

そんな「祇園祭」は、
山鉾巡行の前の日から
来てください。
それは、山鉾巡行には
「宵山」と呼ばれる前夜祭があり、
これがまた、すてきな時間と空間を
醸し出してくれるからです。

「宵山」って何?
祇園祭では、山鉾巡行の前夜祭を
「宵山」と呼びます。
「宵」とは夜のこと。
つまり「宵山」は、
山鉾を迎える前の晩のこと。
しかもこの宵山、1日だけではなく、
なんと3日間にわたって行われます。
巡行前日が「宵山」、前々日が「宵々山」、
そして前々々日が「宵々々山」。
クリスマスでさえ、イブから楽しむのに、
京都の人のお祭り好きには驚かされます。
山鉾を、じっくり眺められる
山鉾巡行では、豪華に飾られた山鉾は、
目の前を通り過ぎていく一瞬しか
見ることができません。

でも宵山なら、山鉾はそれぞれの町内に
どっしりと据えられ、時間を気にせずに
じっくり眺められます。

車輪の形、車体に掛けられた絨毯、
龍の顔などの装飾品、
山鉾の上に飾られた人形たち。

近くに寄って見ると、
巡行では気づかない、
細部の美しさに驚きます。

提灯の灯りに包まれて
そして日が落ちると、
山鉾の前後には提灯が灯されます。

この明かりがまた絶妙で、
テーマパークのキラキラとした
電飾とは違う、温かい光。
その明かりの柔らかいこと。

祭り囃子(コンチキチン)が聞こえるなか、
提灯の灯りに照らされた山鉾を
眺めていると、なんだか時間の流れ方まで
変わったような気がします。

かまきりもいます

山鉾には、かまきりも登場します。
このように、多種多様な山鉾が
間近で見られます。
提灯の明るさは変わっていないのでしょうが、
日が暮れるにつれ、段々と提灯の灯りが
濃くなっていくように感じます。
そんな提灯の明るさを身に染みこませながら
各町会に飾られた山鉾と山鉾の間を
ゆらりと歩く。
心がほぐされます。

蟷螂山のかまきりは、
すごく働き者なんです。
次回はこのユニークな
かまきりについて
ご紹介します。
