嵐電は、京都の観光名所、嵐山、大覚寺、龍安寺、妙心寺、仁和寺、映画村を結びますが、名も知らない駅で途中下車するのも、ありです。のんびりしていて、すごく落ち着きます。
古都の路面電車
京都にも路面電車が残っていまして、嵐電といいます。都電荒川線は生活電車っぽく感じてましたが、嵐電はちょっと違います。生活電車と観光電車のハーフといったところでしょうか。

嵐電は「嵐山(らんざん)電車軌道として開業」して、その愛称は、ここに由来するようです。この嵐電、京都の旅には、なかなか使い方が難しいです。それは、JR京都駅に接続しているわけではないからです。
四条大宮と嵐山を結び、途中帷子ヶ辻から北野白梅町への枝分かれ。
もし、京都旅行で使うとしたら、JR京都駅から嵐山駅に。嵐山界隈を観光して、そこから嵐電に乗れば(1度乗り換えはありますが)、仁和寺、龍安寺、北野天神と観光名所に行けます。

ちょっと、途中下車
京都旅行にはベストではない嵐電を、なぜ薦めるのか。それは、「駅でとてもゆっくりできる」からです。
嵐電を、途中下車してみませんか。
たとえば、「等持院」駅。近くに等持院があります。足利尊氏の墓所があり、すてきな庭がある落ち着くお寺ですが、ご紹介はまたの機会に。
等持院駅には改札がないので、そのままホームに入れます。

ホームはけっこう狭いです。

長椅子があるので、そこに座ります。

見えるのは、向かいのホーム。
ホームには人影はまばら。乗る人も降りる人もまばらです。

ながーい駅名
正式な駅名は「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」。立命館の名前がついていますが、立命館までは900mくらいあるからでしょうか、あまり生徒が大勢利用している感覚はなく、都営三田線の白山駅のように東洋大学の生徒がわんさか、ということはありません。

ホームにて
嵐電北野線は、多客期(観光客が多いときでしょうか)には2両編成もあるようですが、基本1両。
長椅子に座っていると、10分ごとに登りと下りの電車が通り過ぎます。

自分の来し方行く末と重ねるのもいいですし、ガタンゴトン、ガタンゴトンという心地よい嵐電の音にやすらぐのもいいです。

からまった頭の中を1車両ずつ到着・出発を繰り返すたびに、一本一本ほどいていってくれればいいのに。

まったくの孤独ではなく、こころ落ち着く場所です。
美しい時刻表
北野白梅町行きは各時間6分、16分、26分、36分など、末尾に「6」のつく10分間隔。

帷子ノ辻(かたびらのつじ)行きは4分、14分など、末尾に「4」のつく10分間隔。9時から20時まではまったく同時刻。整っていて美しい。
時刻表の数字を眺めるだけで、心落ち着く私は、へん?
もし、時間があれば、上り下りを含めて、2、3本、見送ってみて下さい。
嵐電が発着するたびに、駅の横の踏切が、「カンカンカン」と同じリズムを刻むのも心地よく。

嵐電が去るとその喧騒は一瞬でやみ、もとの静寂を連れてきます。
あー、のんびり。
ずーと、のんびり
ホームには雨水をためる装置。

その水で育てている草木。どこまでも、のんびりです。

ずーと、まっすぐ
踏切に出て線路を見てみると、まっすぐ。気持ちいいほど、まっすぐです。
遠くに嵐電が見えます。そこからゆっくり近づいて、この駅で止まり、通り過ぎてゆく。

ゆっくりしましょ。

途中下車させて、すみません。また電車賃かけるより、北野白梅町駅までは、線路に沿って歩くのもいいですよ。5分くらいの散歩。嵐電に抜かれたり、出会ったりします。
途中下車するときはここ

