京都観光に欠かせない嵐電の「山之内」駅は、そのホームの幅に驚かされます。まるで平均台のようで、めっちゃくちゃ狭いです。
嵐電が路面電車になる

嵐電の始発駅「四条大宮」から
「嵐山」に向かう途中、
「西大路三条駅」を過ぎたころに、
電車は線路から、車道「三条通」の
真ん中を走ります。
ここから路面電車化するのです。
超極小ホーム
なので、「山之内」という駅は
道路の真ん中にあります。
そこに無理無理ホームを設置しています。
路面電車のある地方都市だと、見慣れた
風景かもしれませんが、ここのホームは
すごく狭いのです。

電車が出発したあとのホーム。
「え、これだけ?」って驚きます。

ホームを道路に沿って撮影すると、
こんな感じになります。

そのホームが狭いと言ったら、
はんぱないです。
なにせ、平均台を渡る感覚。
iPhoneの[計測]アプリで測ると、
ホームの幅は約53cmしかありません。

ホームを上から見ると、
このサイズ。

電車はホームで待たない
山之内駅から嵐電に乗るには、
ホームで待ちません。
いえ、ホームで待ってはいけません。
車道の両端にある路側帯で待ちます。
歩道さえありません😢

というのは、ホームで待つと、
車に接触する可能性大なんです。
車とのサイズを
比較してみてください。
いかに狭いかがわかり、
ホームで待てない理由を
わかってもらえたと思います。

両手を広げて平均台を
歩いているまねなどしていると、
車に持っていかれること、
間違いなしです。
車もけっこう飛ばしてくるので、
あぶないあぶない。
駅名の看板と時刻表は電柱に貼り付け
電車は路側帯で待つのが基本。
なにせ、電車の時刻表も電柱に
貼り付けてあるくらいですから。

電車の乗り方|特別ルール
電車が駅に到着すると、ホームの
前後にある横断歩道の「信号機」が、
どちらも「青」になります。
路側帯で待っていた電車に乗る人は、
横断歩道を渡ってホームに上り、
電車に乗ります。

電車の降り方|特別ルール
電車から下りるときは、電車が止まって
ドアが開いたらホームにおり、
横断歩道を渡って、路側帯に向かいます。





そのとき、電車の運転手さんに
「信号が青のうちに渡ってください!」と
ホームにとどまらないで、
すんなり路側帯に向かうことを促されます。
ホームにとどまらない駅
ホームに取り残されると、
とんでもないことになります。
ホームには信号機の押しボタンもないので、
次の電車が来るまで横断歩道は「赤」。
ですから、この幅の狭いホームの
先から終わりまでを
ずっと歩く人はいません。
横断歩道から、電車のドアまでの
6、7歩、歩くための踏み台です。
歩行者用の信号が「青」のときは、
車道側の信号は「赤」。
電車と並ぶように、
車も横断歩道の前で停止します。

ギネスものの超極小幅ホーム
このように安全を確保して
乗客を乗り降りさせるシステムは、
狭い京都ならでは知恵。
車と電車がうまく共存する
ために生み出された、あえての
「超極小幅ホーム」なのでしょう。
嵐電さんには、日本一長い駅名を
競うより、超極小幅ホームを
誇ってほしいものです。
ここは、いにしえの都を
ぼんやり思い描く場所ではなく、
いまを生きる京都の人の技と工夫を
肌身で感じる場所のようです。

京都旅行で、
山之内駅界隈に
用はないかもしれませんが、
嵐電に乗ったときは、
途中下車も、ありです。

山之内駅のホームは、
「待つ」ための「ホーム」ではなく、
目的のためにステップする
「踏み台」なのかもしれません。
