つかれたら、京都においで。
ぼーっとできる場所、あります。

京都の祇園祭・宵山はおみくじで癒やされる|不安な未来はかまきりにゆだねるのもいいんじゃないか

京都の年中行事

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うまくいかなかったり気に病んでることがあれば、宵山で飾られている山鉾の蟷螂山のかまきりを訪ねてください。どうしようもないことは、いっそかまきりがひいてきてくれるおみくじに、この身を任せるのもありだと、京都のむちゃ暑い夏の夜風が知らせてくれます。

働き者のカマキリ

宵山に飾られている山鉾に、
蟷螂山(とうろうやま)があります。
かまきりって漢字で「蟷螂」と
書くんですね。
読みは「とうろう」。
私には読めません、書けません😢

蟷螂山の山鉾と屋根に乗るからくりカマキリ

蟷螂山の屋根には
からくりカマキリが乗っています。
山鉾巡行の時は
このカマキリが鎌を振り上げたり、
羽を広げたりします。
そう、動くんです。
このギミックがとても楽しいのです。

山鉾巡行で鎌を振り上げて動くからくりカマキリ

しかし、かまきりが、面白いのは
山鉾巡行のときだけではありません。
宵々々山から宵山のあいだも
カマキリは働きます。
それはカマキリの山鉾が
飾ってある場所の横に
テントが張ってあって、
そこにある小さな神社で、
おみくじの「運び屋」を
営んでいるのです。

蟷螂山の横に張られたおみくじの受付テントと小さな神社

かまきりは大忙し

室町時代から営んでいるとしたら
営業700年くらいになる
老舗なんでしょうが、
よく働きます
(実際はそんな昔ではないみたい😊)。

からくりかまきりおみくじを待つ行列

からくりかまきりは結構な人気者で、
テントの前に行列ができます。
その数、100人以上。
18時半くらいから行列に並んだのですが、
かまきりに会えたのは40分後。

このあと説明しますが、
かまきりの動作がゆるいので、
一人一人に時間がかかります。
友だちと並んでいるグループは
じゃんけんで負けた人が、
屋台の食べ物を買いに行って来て食べたり、
幼稚園児ファミリーなどは、
子どもが並ぶのにつまんなくなったり
疲れて列から脱落とか、三者三様です。

だんだんと日が暮れてきて
あたりが薄暗くなってきた頃、
やっとかまきりに出会えました。

かまきりのお仕事

300円を払い、かまきりの前に立ちます。
心のなかで、悩んでることとか
願い事を思い浮かべて、
手前にあるハンドルを回す。
かまきりは羽を羽ばたかせながら
時計回りに動きます。

ハンドルを回すと時計回りに動き出すからくりカマキリ

「動きはぎこちないな」と思ったのは、
私の勘違い。
私がスマホで動画を撮りながら
ハンドルをいびつに回していたので、
その動きがかまきりにつたわって、
ぎこちない動きになっていたようです。
彼をかばうわけではありませんが、
実際の動きはスマートです。

羽ばたきながら動くからくりカマキリ

4分の1周回ったあたりから、
神社の扉がかまきりの動きと
連動するかのようにゆっくりと開きます。

かまきりの動きに連動してゆっくり開く神社の扉

半周回って神社の前に着くと、
神社からありがたい「玉」が
「コトッ」と、
かまきりが持っている受け皿に落ちます。
受け皿は手前が開いているので、
落とさないように
鎌を持ち上げています。

神社から落ちてきた玉を受け皿で受け止めるかまきり

そして、残りの半周を
じっくりと時間をかけて、
ありがたい「玉」を落とさないように
細心の注意を払いながら運びます。
さすが700年のベテラン。

玉を落とさないよう慎重に運ぶからくりカマキリ

目の前まで運んでくると、
受け皿を傾け、
それはいままで大切に運んできた
慎重さはどこ吹く風で、
「ごとっ」と結構投げやりっぽく、
「はいよ」と、こちらの不安や悩みを
わかっているのか、いないのか、
それは表情に出さずに、すまし顔で
手前の箱に投げ入れます。

私の運命は?

受け皿から玉を箱に投げ入れるかまきり

それを女性が「7番」とか、
読み上げてくれます。
運命が決まった瞬間です。

運命の番号を読み上げるスタッフ

出てくる玉は、たまたまその玉が
出てくる順番だっただけ、
ただの偶然かもしれませんが、
それを「意味ある偶然」にすることも
あなた次第。

おみくじの入っている箱から、
その番号の引き出しを開け、
おみくじを持ってきてくれます。

番号の引き出しからおみくじを取り出す様子
おみくじを受け取る瞬間

小さな虫にまですがってしまった
私の「未来」はいかに。

かまきりのお告げは「中吉」。
最初のメッセージには、
「長い冬が終わり春の予感のある運気。
努力の成果が徐々に現れ~」

よっしゃ! よくひいた、かまきり!
思わず顔がほころびます。

中吉と書かれたおみくじの結果

おみくじには、運勢のほか、
願望、商売、学業、方位、健康、
恋愛、開運法など、
いろいろな項目が書かれています。
さて、どんなことが書いてあるのかは、
次の祇園祭の宵山で、
実際に引いてみてのお楽しみ。

かまきりはたとえその日が
猛暑日であっても、
もくもくとあなたに
玉を運んでくれるはずです。

かまきりの運び屋は
「大丈夫?」などの
安っぽい慰めを吐いたり
べたべたと顔色を
うかがったり、
心配しているふりをすることなく、
たんたんと、自分の仕事をこなす
きっぱりとした態度が
すがすがしくていいです。


宵山で蟷螂山が飾られるのはこのあたり。

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